- こま
- I
こま【古満】江戸時代の蒔絵師の姓。 古満休意に始まる。→ 古満蒔絵IIこま【小間】(1)短い時間。 ちょっとの間。
「合間~」
(2)小さな部屋。 狭い部屋。 茶道で四畳半より小さい茶室。(3)建築で, 垂木(タルキ)と垂木の間, また根太と根太の間。 また, 瓦の屋根面にあらわれている部分の幅。(4)和船で, 船首に近い所。(5)「公役(クヤク)小間」に同じ。IIIこま【木間・樹間】木と木の間。 木の間。IV「うぐひすは植ゑ木の~を鳴き渡らなむ/万葉 4495」
こま【狛】「狛犬(コマイヌ)」の略。→ 高麗Vこま【狛】姓氏の一。VIこま【独楽】〔「こまつぶり」の略〕(1)玩具の一。 円板または円錐形の胴を心棒や軸を中心に回転させて遊ぶもの。 心棒をひねったり, 軸に紐を巻きつけて引き, 回転を与える。 こまつぶり。 ﹝季﹞新年。(2)〔物〕 一つの固定点あるいは重心の周りに自由に回転しうる剛体。(3)家紋の一。 {(1)}をかたどったもの。(4)博打(バクチ)に使う, 六角または八角の各面に絵や文字を書いたこま。 お花ごま。VIIこま【駒】(1)馬。「~を進める」「~なめていざ見にゆかむ故郷は/古今(春下)」「何れの馬にか~なき/今昔 10」
〔(1)古くは子馬の意でも用いた。 (2)上代では「うま」「こま」ともに用いられたが, 中古以降「こま」は歌語として用いられた〕(2)中世, 特に, 牡馬。「バビロニアノ国ニ~ガ嘶(イバ)エバ/天草本伊曾保」
(3)将棋・チェス・双六などで, 盤上で動かすもの。(4)三味線やバイオリンなどの胴と弦との間に挟んで弦を支えるもの。 弦の振動を胴に伝える働きもする。(5)物の間に挟み入れる小さな木。「~をかう」
(6)H 字形の糸巻き。(7)家紋の一。 将棋の駒{(3)}や三味線の駒{(4)}をかたどったもの。(8)自分の勢力下にあって, 自由に使うことのできる人や物。「~が足りない」
~を進・める次の段階へ進む。VIII「準決勝へ~・める」
こま【高麗・狛】(1)古代朝鮮の一国, 高句麗(コウクリ)のこと。 また, 広く朝鮮半島の地をさす語。(2)他の語の上に付いて, 高麗(コウライ){(1)}から伝来した意を表す。IX「~楽(ガク)」「~錦(ニシキ)」
こま【齣】〔切れ目, の意〕(1)写真・映画で, フィルム上に記録されている枠取られた一画面。 また, それを数える単位。(2)小説・戯曲などの一区切り。 また, 一場面。「青春の一~」
(3)大学・高校などで, 時間割りの一区切り。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.